-
醒めない悪夢のその先に/(ブジア=点火プラグ)イラリオ・サパタ
イラリオ・サパタ(Hilario Zapata、1958年8月19日 - )は、パナマの元プロボクサー。パナマシティ出身。元世界2階級制覇王者(ライトフライ級、フライ級)。「軟体動物」とも形容されたディフェンスワークに優れた技巧派の選手。その技量は評論家からも高... -
巨匠と共に永遠に/(ライツアウト)ジェームズ・トニー
この記事は2009年時点のもので、まだトニーが現役時のものなので、彼のプロフィール的なものは書かれていませんでした。プロフィール的なものはWIKIを引用します。 [st-card id=77179 ] こちらと対比して読むととても印象的です。 ミドル級最強はマービン... -
ここにしか咲かない花/(ハッピー)ミゲル・ロラ
いつものような中身ある記事でなくてすみません。今のところ彼の特集記事のようなものをあまり見つけることが出来ないからです。我らが井上尚弥が、歴史上もっとも偉大なバンタム級ではなかろうかと口が滑りそうな状態ですが、様々なバンタム級のレジェン... -
勝者の痛み/(アイス)モンテル・グリフィン
当時浅はかなボクシングファンであった自分にとってのモンテル・グリフィンは、ロイ・ジョーンズ・ジュニアに初黒星をもたらした男ではあっても、ラッキー以外なにものでもなく、再戦であっさり負けた弱い男という認識だったが、ロイ・ジョーンズ・ジュニ... -
未知との遭遇/(Superman RJ)ロイ・ジョーンズ・ジュニア
「こんなのかつて見たことがない」これが我々の印象であり、ジョーンズ自身の誇りでもあったようだ。こんなファイターが現れたら驚愕と共に、絶望しか感じない。当たり前だが、日本と最も疎遠な世界に生きた超人だった。人間じゃなかった。ボクシング史上... -
軽んじられた8番目の男/(スウィート)レジー・ジョンソン
ジョン・デビッド・ジャクソンに続き、トニーに負けた、ロイに負けた、その相手くらいにしか記憶にないレジー・ジョンソンでしたが時代のベストに遜色ない実力者でした。 ミドル級とライトヘビー級を制した男はみな殿堂入りしている。カネロがコバレフに勝... -
折れた矢/海老原博幸(本名 松田博幸)
日本人として3人目の世界王者、私がボクシングに熱中していた頃に日本にやってきたユーリ・アルバチャコフに無理やりリングネームをつけさせた名前として記憶している。ユーリ海老原・・・いくらなんでもそりゃないだろと・・・ 海老原博幸、彼こそがマン... -
陰陽師/(アクション)ジョン・デビッド・ジャクソン
決して遠い過去の選手ではなくリアルタイムに存在した選手だが、あまり記憶にないのは試合を観る機会が少なかったからだ。30戦以上無敗で安定王者に君臨してはいたものの、なぜか情報が少なくあまりきちんと観たことがなかったのはバディ・マクガートと同... -
春の日は過ぎゆく/(キッド・ダイナマイト)ダニー・ロメロ
ダニー・ロメロ、悪童ぶりが目立つジョニー・タピアに比べてハンサムなエリート、アイドルな側面が目立ちましたがスタイルはロメロがハードパンチャーでタピアがスマートでした。ホンモノの強さでした。どうしても見た目や性格などでファイターはキャラ設... -
21st century schizoid man/エドウィン・バレロVSワシル・ロマチェンコ
昨日、Youtubeでこの動画をみつけ、見入ってしまいました。バレロとパッキャオの仮想対決遊びかとおもいましたが、貴重な映像を含む、エドウィン・バレロの重厚なドキュメンタリーでした。 https://www.youtube.com/watch?v=9cggW7sVa5c [st-card id=75493... -
狂乱のロードウォリアー/エドウィン・バレロ
内なる悪魔に飲み込まれた神秘的なファイター、エドウィン・バレロの記事を2か月前に書いたのですが、記事がそのまま映像化されたようなものを見つけました。一見の価値ありです。やっぱこの男は強い。今のモンスター、井上尚弥並ではないだろうか、日本で... -
母との約束/ジョン・ジョン・モリナ
ジョン・モリナではなくジョン・ジョン・モリナ、でも本名はファン・モリナ。オールドファンなら知っている名前だろう。改めて振り返ると彼はWBOという当時新団体の初期を代表する王者であり、ビッグマネーを求めて未来のスターに挑みつつ、彼らの引き立て... -
釜山港へ帰れない/(コリアンホーク)張正九
インタビューを追記しました。残念ながら日本人は入っていませんでしたが・・・ TVでは少女漫画に出てくるような化粧をした韓国人が歌ったり踊ったりしているが、私の知る韓国人はあんな顔ではない。岩のようにゴツく、弁当箱のように四角く、根性があった... -
魔法が解けるまで/The Beast (野獣)ジョン・ムガビ
ウガンダの独裁者、イディ・アミンは身長193センチの巨漢で東アフリカのボクシングヘビー級王者だった。岡村孝子の「あみん」は巡り巡ってこの「食人大統領」といわれたアミンから名付けられたものだ。 ボクシング界では、アミンよりもムガビが怖かった。2... -
今じゃなくいつかの夢/ The Tiger(猛虎)ワシリー・ジロフ
カザフスタンの英雄はゴロフキンですが、その前に偉大な王者がいました。彼がカザフスタンプロボクシングのパイオニアです。 1996年、カザフスタン代表としてアトランタオリンピックボクシングライトヘビー級に出場し、金メダルを獲得した(1回戦でフリオ... -
クレイジーアイリッシュマン/(ポケットロケット)ウェイン・マッカラー
最高の勝利、栄光の頂点のすぐ後に闇が待っているのがボクシング。辰吉との日本史上の究極決戦に勝った薬師寺保栄は長くその栄光を持続させることはできなかった。この指名挑戦者を迎えると聞いた時に多くの日本人識者も、薬師寺危うしとおもっていたに違... -
ハッピーエンドは振り向かない/(孤独な猛獣)アーロン・プライヤー
スーパーライト級こそ最激戦区という持論だが、この男がいたならばケリはついているだろう。階級もわけもわからず見ていた時代のファイターだが、レナードよりもタイソンよりも一番強いと感じたのが彼だ。しかし、祝福されたレナードと違い、アーロンはア... -
小さなマービン・ハグラー/(トゥーシャープ)マーク・ジョンソン
知っている人は少ないだろうが、米国黒人軽量級でめちゃ強かった人です。日本人との絡みはありません。同時に軽量級で米国黒人という不遇がついてまわったレジェンドでありました。 現代の軽量級で最も偉大なファイターの一人が彼、マーク・ジョンソンです...